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【キャリア】社内転職のすゝめ【20代・30代】

こんにちは、チーウーです。

最近までずっと転職を考えていたのですが、社内転職に落ち着き無事異動することが出来ました。

今日は今回の社内転職の経験を基に、社内転職と異動の違い、メリット・デメリットを解説していきます。

環境を変える時にまず思い浮かぶのが転職ですが、今回の記事を読んで社内転職という選択肢についても考えていただけたら幸いです。

こんな人におススメ

  • 現状の環境に満足していない人
  • 社外への転職を考えている人
  • 社内転職に不安を抱えている人

ちなみに私は日経225採用のJTCメーカーにて新卒から現在に至るまで調達部門に勤務しています。

大企業の社内転職事情について、会社側ではなく社員側の立場で正確に説明していきます。

社内転職とは

社内転職とは呼んで字のごとく、社内で転職を行うことです。

ここでいう社内転職は、事業職場を変えること・職種を変えることを含みます。

今の会社には不満はないけど環境を変えたい人や、会社を変える転職の前にまず社内で他の業務に携わりたいと思っている方にお勧めの制度です。

基本的には人事部主導で行われ、希望職場との面談を通じて異動がなされます。

在職部門との調整は様々ですが、会社によっては現職場への事前連絡なしで応募も可能となっています。

社内転職と異動の違い

社内転職と異動の一番の違いは、会社の意思か個人の意思かが一番違います。

一般的な人事異動は、会社側が適材適所な人員配置を行う為に実施するもので。

あの人にはこの経験を積ませようとか、この職場で引き続き頑張ってもらおうとか、人工が足りていないところと足りているところを平準化しようとかですね。

これらの移動に社員の希望が含まれる事は稀でした。

今でこそ社員の希望の聴聞や、事前通知を行う会社が出て来ましたが基本的には一方的に通告され異動がなされます。

社内転職のメリットとデメリット

ここからは、あくまでも社員側から見た社内転職のメリット/デメリットについて記述していきます。

会社側に立った記事は数あれど、社員側から目線で記述した社内転職のメリット/デメリットの記事は少ないで是非参考にしてください。

メリット

社内転職のメリットは幾つもありますが、私が感じた代表的なメリットは下記のとおりです。

  • 人的資源の有効活用が可能
  • 異動候補先の情報の入手が容易
  • 昇格・昇進にブーストをかけることが出来る
  • 簡単に成長への負荷をかけることが出来る
  • 違う職種へのチャレンジが容易

人的資源の有効活用が可能

社内転職の場合、元職場の繋がりや、同期、先輩、後輩の人的資源が引き続き有効活用できます。

分からないことがあれば異動先の近しい人にすぐに質問できます。

また元職場で可愛がってくれていた先輩がいて、新職場にその人の同期や仲の良い人がいる場合は、引き続きかわいがってもらえる可能性が高いです。

なんだかんだ言っても、人との繋がりは仕事を進めていくうえで強力な武器になります。

転職により人間関係を0から再構築するより、既存の人間関係を有効活用することで異動後の職務を強力に推し進めることができます。

異動候補先の情報の入手が容易

転職後に思っていた仕事の内容ではない場合や、人間関係が劣悪な場合、給与が思った以上に貰えない等、社外への転職は不完全情報ゲームのようになっています。

かたや社内転職の場合は、社内にいる人間であれば、容易に報酬・人間環境・仕事内容の情報の入手ができます。

これは社外への転職にはないかなり大きなメリットです。

事前に報酬・人間関係・仕事内容が分かれば適切な判断を下すことができ、しなくてもよい失敗を未然に防ぐことができます。

自身の思い描いているキャリアに合致するキャリアパスが描けるかどうかを社内にいながら見極めることができます。

昇格・昇進にブーストをかけることが出来る

これは以外かも知れませんが、社内転職でも昇進・昇格、ひいては給与水準を大きく上げることは可能です。

JTCの中でも年功序列・横並び昇給とは言いつつも、部署や事業体によっては若手の昇進率・昇給率には大きく差が出て来ます。

同じような仕事の内容、むしろ自分の方が業務の質や幅や量で勝っているのに、他事業部の同期より昇進・昇給が遅いということはザラにあることです。

そんな時は迷わず他の事業部や部署に行きましょう。

置かれた場所で咲きなさいとはよく聞く言葉ですが、今の時代は置かれる場所は少なくとも選べます。

客観的に見て自身の能力を活かしきれていない場合や、先に見据えるキャリアパスに到達しない職場なのであれば、見限って咲ける場所へ移動をするべきなのです。

簡単に成長への負荷をかけることが出来る

人間が変わる方法は3つしかないと、経営コンサルタントの大前研一が『時間とムダの科学』という本の中でおっしゃっています。

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

大前研一(経営コンサルタント)|時間とムダの科学

この言葉は本当にその通りだと思います。

同じ職場に何年もいることで、多少は頑張らなくても人間関係や過去の実績で何となく仕事が出来てしまいます。

ただそれは本当に成長しているのでしょうか。

先の短い50代や40代であればそれでも良いかもしれませんが、20代・30代は違います。

この不確実性の高い世において、成長を止めた企業が死んでいきますし、その成長を担っていくのは20代・30代です。

別に全員に成長を強制するわけではありませんが、現状に何か不安を覚える人は手っ取り早く全てを変える成長に必要な負荷をかける事が出来ます社内転職がおすすめです。

事実私は、一番目から三番目まですべて変わりました。

事業体が変わった事で勤務地が変わり引っ越しをしました(二番目)、職場が変わった事でこれまでとは人間関係が刷新されました(三番目)、そして勤務地に合わせて近くに引っ越すことで時間配分を変えることが出来ました(一番目)。

因果関係は逆になっても良いので、何かを変えたいと思う人は社内転職おすすめです。

違う職種へのチャレンジが容易

一般的に他社転職をする際は、同業種の近しい職種での採用が一般的です。

例えば私であれば同じようなメーカへの購買として転職する場合が多いです。

理由は簡単です、他社転職の場合は会社側が即戦力を求めているからです。

ここで他社転職の話は詳しくは触れませんが、私が例えば営業や人事等の部門に応募するのは難しいでしょう。

方や社内転職は相手方と要望がマッチすれば比較的、他職種への異動が容易です。

なぜかと言うと会社側として貴重な人材が外に流出することを防げるので多少の融通は利かせるからです。

会社としては企業文化を理解しており、またその業界に通ずる人間を育成することがどれだけ大変か理解しています。

なので例えば購買→営業への社内異動であってもあまり障壁はありません。

事実私の後輩は社内異動で購買部門から営業部門へ転籍を果たしました。

また受け入れ部門からしても、多少の部門の違いはあれど同じ会社で職務内容を少しは把握しているとなれば、育成に大きく時間を取られることはありません。

社外転職者よりも内情を知っており、かつその応募者の評価を十分に確認できるという意味でも受け入れ部門にもメリットはあると言えます。

デメリット

社内転職で社員側から見たデメリットはほとんど無いと思いますが、強いて言うと以下の二つが挙げられます。

  • 元職場から嫌われる
  • 人間関係が変化しない

元職場から嫌われる

私の場合はありませんでしたが、同様に社内転職した人(ここでは仮名:気合太郎さんと呼びます)の例でこの事例を聞きました。

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その方の職場はかなりの激務で、慢性的に人が足りていない職場でした。

そんな中今後その職場の中核を担っていく気合太郎さんが社内転職をすることにしたんです。

私の会社の場合、社内転職は新職場の受け入れが決定するまでは元職場の上司には伏せられています。

なので元職場の上司が気合太郎さんの異動を知るのは、異動が決定した後となります。

元職場の上司はこの激務の中ほかの人の事も考えずに出ていく気合い太郎さんに激怒して、引継ぎ期間を設けずに即座に気合太郎さんを追い出したそうです。

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ハッキリ言ってこの場合は元職場の上司がS**Tなので気にする必要はありません。

ネガティブな転職は推奨されないとは言いますが、現状より良い環境を求めることはそれだけでポジティブなので、口に出すかどうかは置いておいて、全て推奨されるべきです。

また、慢性的に人が足りていないのも、人が出ていく職場環境になっているのも全てマネジメントの責任です。気にする必要はありません。

社内転職で仮に疎まれて嫌われようとも、教養のある人であればどこが問題なのか理解してくれるので問題なしです。

人間関係が変わらない

企業規模が小さい場合、社内転職しても意外と付き合う人間が変わらない場合がありえます。

同じ部門の違う課や、同一事業体の他部門の場合どです。

同一事業体の他部門の場合は職務内容に変化はあると思いますが、関わる人間は見知った人が多いはずです。

ましてや部門は同じで違う課ともなると最早社内転職の意味があまり見出せません。

仮にも社内転職をすることに踏み切った場合であれば、思い切って全く違う環境に身を置くことをお勧めします。

元も子もない良い方ですが、不満が出てくればまた異動すればよいのです。

中途半端に冒険するより、全く違う環境に身を置くことで思い切り負荷をかけて成長しましょう。

まとめ

今回は私が実際に経験した社内転職について、社員側からの視点でメリット・デメリットを解説しました。

まとめ

  • 社内転職はあくまでも個人の意思による異動
  • 社内転職はメリット多め、やるなら思い切ってガラッと環境を変えるべし
  • 小さい変化でもOK、環境を変えることで負荷を与えて成長しよう

いつだって新たな環境に身を置くときは緊張します。

誰だって楽な環境に身を置いておきたいものです。

ただこの不確実な時代において成長しないことは、退化するに等しいことです。

適切な負荷をかけることで自身の能力をストレッチさせ、自分の思い描くキャリアパスを実現しましょう!!

お読みいただきありがとうございました。

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