こんにちは、チーウ―です。
2021年の秋ごろに1年ぶりくらいに登山をして、そこから冬山登山したい欲が爆発しました。
登山って辛いし、単調だし、疲れるし、、、何が良いかと言われると本当に「そこに山があるから」っていう言葉が抽象的でありながらかなり本質をとらえている気がします。
2022年に本格的な冬山登山シーズンに入って機会を伺っていましたが、遂に2022年2月11日(金)に初冬登山してきました。
冬山登山は端的に一言で言うと「最高」でした。
冬山登山とは
読んで字のごとく、冬に登山を行うことです。
ただ冬山にテント張って一夜を過ごすという究極にハードル高い冬登山から、日帰りでサクッと返ってくるお手軽なものまで様々です。
冬登山の期間はざっくり2つに分けられます。
- 厳冬期…12月~3月まで
- 残雪気…4~6月まで
今回は2月に行ったのでバチバチの厳冬期です。
前日に雪も沢山降って写真の通り当日は、これでもかってくらいの雪景色でした。
北横岳
今回登った山は北横岳という、八ヶ岳連峰の北部に位置している山です。
「冬山 登山 初心者」ってググったらまずは出てくるレベルの冬登山初心者向けの山です。
どういうところが初心者向けかというと、標高2,000mくらいまではロープウェイで行けます。
これはかなり初心者には優しい仕様です。
夏登山とは異なり、気温も低く滞在時間も長く取れないので、2,000mまでロープウェイで運んでもらえるのはかなり大きいメリットです。
夏登山とは全てが違うと言っても過言では無い状況で、’登山’という名前付いているが全く別のアクティビティとさえ思いました。
そしてロープウェイ2,000m地点⇔頂上まで約4時間位で往復できるので、そこまで難易度が高くないです。
またコース上にも危険な個所が少ないと言われており、確かに初めての冬登山でも大きな危険なく登れる山でした。
冬登山の装備
今回は自前の登山装備+レンタルで冬用の装備を貸してもらいました。
自前装備
- ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤー
- ネックウォーマー
- サングラス
- ニット帽
- トレッキングシューズ
- インナータイツ
- 登山靴
- 靴下
自前の装備の中であえて買い足したのは、インナータイツです。
モンベルである必要はありませんが、アンダーウェアのインナーは絶対に買うべきです。
正直、上半身の寒さは何とか耐えれると思いましたが、このタイツなかったらロープウェイで中間地点着く前に帰ってました。
それくらい下半身の寒さはえげつなかったです。
ユニクロのヒートテックでもよさそうでしたが、吸汗性・保温性・速乾性を考えると登山用のインナーパンツ買った方が賢明です。
借りた装備
- フットカバー
- アイゼン
- ゲイタ―
- ピッケル
- トレッキングポール
- スノーショベル
- 手袋
- ランチボックス
大概の冬用装備が初めましてで、機能美とフォルムがいちいち男心をくすぐります。
帰ったら全部買いそろえたいくらいカッコよかったです。
その中でも借りた装備で特に感動したのが、スノーショベル・ピッケル・ランチボックスです。
ピッケル
ピッケルは斜度のきつい斜面を登るときやラッセルで雪を掻きわけるときに使いました。
道具一つでいろんな使い方があることに、いちいち感動してました。
また金属製のピッケルは手の熱を奪うので使わないときは、ザックにかけておいたり、設置面積を少なくするように持つように教わりました。
たしかに冬山では手袋越しでもピッケルの冷たさが伝わってきました。
冬山ではいかに体温を逃がさないか、温かい状態を保つかが重要で、ピッケルの持ち方一つでもよく考えられています。
細かな学びが凄いです。
スノーショベル
ザックの背中に付いているのがスノークロー社のショベルです。
これまた多機能でした。
ラッセルで雪をかき分ける際に使ったり、テントを張る際に雪を掘ったり、座るときに座布団代わりにして雪と物理的に設置しないようにもできます。
またポリカーボネート製なので曲げることも可能で、骨折した時などにまげてギプス代わりにもできるモノでした。
本当に多機能かつシンプルに作りこまれています。
ランチボックス
そしてランチボックスです。
これはちょっと見ずらいんですが、↓のサーモスのランチボックスに似ています。
折り畳みスプーンが内蔵されており、ふたが二つに分割可能で、スパイスボックスとして使うこともできるようになっています。
食器も含めてオールインワンで持ち運びも楽、これは夏登山でもかなり重宝するなと思いました。
冬登山道具沢山借りましたが、正直これが一番感動しました。
夏山でももちろん使えますし、キャンプ・会社でのお弁当にも使えそうです。
Must Buyです。
総評・感想
導入でもでも書きましたが、本当に最高の体験でした。
夏山とは全く違う景色や、人が通常では絶対に生きていくことができない限界環境でのギリギリの生の感じがたまらなかったです。
あと今回は個人ツアーを組んでいったんですが、これが大正解でした。
一つ一つの行動の意味や、道具の使い方、歩き方、冬山の食事や飲み物について等々、ほぼマンツーマンで色々教わることができたのは本当に勉強になりました。
以下、冬山登山で教えてもらったTips達です。
- 冬登山は白湯がおすすめ。お茶やコーヒーは利尿作用があるから、あんまりもっていかない。白湯持っていけば生姜湯やコーヒーを頂上で淹れることが出来るよ。
- 冬山では汗は厳禁。なるべく汗をかかないように歩くこと、服の調節で発汗を抑えて適切な体温調整をすること
- 冬山は夏山以上に何かあると危険だから、15時か遅くとも16時までには帰る登山予定を立てること
- 晴れていればサングラスで大丈夫だけど、吹雪いている環境ではゴーグル必須
- ツェルトはもしもの時に危機回避できる技術、余裕があれば覚えた方がいいよ↓
登っているときに都度、疑問に思ったことや体験談を聞いてすぐに回答を貰えるのが凄く良いです。
なかなか冬山登山は敷居が高いですが、本当におすすめです。
雑念を忘れて自分の行動一つ一つに真剣になる経験は中々できるものではないですし、極限環境で食べるご飯は格別でした。
機会があれば他の山にも挑戦していきたいと思っています。
冬登山やってみたいと思っているけど、ためらっている方には是非お勧めします。
個別でツアーを組めば大きくハードルを下げることができますし、事前の準備段階から装備について相談に乗っていただけます。
今回の記事は以上です、ご覧いただきありがとうございました。
おまけ
帰りに寄った温泉の看板柴犬。