こんにちは、チーウーです。
購買・調達部門は『激務』だとか『ブラック職場』『病む』等、言われがちなのですが本当でしょうか?
実際、本当のところを解説した記事は多くありません。
今回はJTC(Japan Traditional Company)のメーカーで現役購買マンとして働いている私が、購買・調達=部門の噂について解説していきます。
併せて購買・調達部門の何が大変なのかについても解説していきますので、最後までご覧いただければと思います。
ちなみに前回は購買・調達へ向いている人の特徴をまとめているので、まだの方は是非ご覧ください。
購買・調達部門へ向いている人の特徴 5選【現役購買・調達員が解説】
前回の記事では購買・調達の仕事の内容について、ざっくり説明させていただきました。まだ読まれていない方は、良ければ是非読んでみてください。 今回は『調達・購買部門の仕事については理解できたけど、どんな人 ...
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こんな人におススメ
- 購買部門は激務か知りたい!
- 購買部門はブラックなのか知りたい!
- 購買部門の大変なところを知りたい!
購買・調達=激務? 噂のウソ/ホント
ここでは購買・調達=激務のウソ/ホントについて解説していきます。
一つ注意していただきたいのが、”全ての話がウソ/ホントで断定できない”ということです。
激務かどうかは会社の規模や、事業内容、勤務地、役職によって大きく異なってきます。
ここでは可能な限り一般化して解説していきます。
購買・調達は激務?
まず結論から言うと、購買・調達=激務は割とホントです。
私の会社でも購買部門は常態でもかなり残業が多い部門になっています。
加えて今は、ウクライナでの問題やコロナによるロックダウン、それに伴う輸送リードタイムの長期化、原材料の高騰などなど、
不確定要素が重なっていることもあり、負荷がかなり大きくなっている現状があります。
ただし、残業が多いと言っても月間で50時間や100時間もやることはありません。
昨今の働き方改革が叫ばれている中で、業務量の平準化・効率化も図られているので、45時間を超えることはめったにありません。
なので、購買・調達=激務は割とホントと言えますが、正確ではないとも言えます。
ただし、何度も言いますが、激務かどうかは会社の規模や、事業内容、勤務地、役職によって大きく異なってきます。
私の友人はITインフラ系の営業企画職で年間500時間を超える残業をしているので、
やはり購買=激務は一概に言えません。
購買・調達はブラック職場?
結論から言うと、ブラック職場と言うのは半分ホント、半分ウソです。
ブラック職場の定義として、極端な長労働時間、過剰なノルマ、残業代・給与等の賃金不払い、ハラスメントの横行、離職率が高い等が挙げられます。
極端な長時間労働、過剰なノルマ、残業代・給与等の賃金未払い、ハラスメントの横行はありません。
少なくとも世に名が出ているJTC企業であれば、絶対に発生し得ません
逆に離職率ですが、これは若手は割と高いです。
購買は外部との調整以上に、社内での調整が多い職場です。
調整業務は要領を得ないうちは、かなり辛い業務の内の一つです。
若手のころは、社内での人間関係の形成も未熟で経験も浅い為に、多くの場合で調整業務が難航します。
そして調達を志望せずに入社した若手は『調整業務のみで成長があるのか?』と思い辞めていきます。
購買・調達の大変なところ TOP3
納期プレッシャー
購買・調達部門で納期管理を行っている人は、納期でかなり苦労します。
納期で苦労する理由は主に以下の3点が挙げられます。
- 生産計画の変更による前倒し
- 部品メーカーの納入遅延
- 歩留まりの低下(良品率の低下)による部材ショート
メーカーはモノを作って販売してなんぼの会社です。
上記のような理由があろうとも、購買・調達部門は指定納期に間に合うように全力で対応する必要があります。
そして、納期には間に合って当然なので特に褒められたり感謝されることは少ないです。
逆に納期に間に合わない場合は、怒られはしませんが、あらゆる手を使って調整を行う必要があります。
その際のストレスがかなり大きいです。
同時並行で他の業務を行いつつ、逼迫部品については納期調整の手立てを取らなければなりません。
価格交渉
価格交渉は部品メーカーに”なぜ価格を下げる必要があるのか?”を納得させる必要があります。
当たり前ですよね、モノを売る側からみると価格を下げることにメリットやインセンティブが発生しなければ、
価格を下げる必要はないですもんね。
ここを納得してもらう為に、購買・調達マンは知恵を絞ります。
また価格交渉の場はTPOによりますが、かなり重苦しい雰囲気になります。
直前まで技術的な話を和気あいあいとした雰囲気の中で行って、
価格交渉に入ると急に冷えた空気に突入することはザラにあります。
購買はその空気を耐えつつ、何とかコストダウンを引き出していく必要があります。
調整業務の多さ
購買部門は一番と言っていいほど調整業務の多い職場です。
社外・社内含めて関係する部門が一番多いと言って過言ではない購買部門ですが、
関係する部門が多い=比例して調整する業務が多くなります。
購買は良い意味でも悪い意味でも何でも屋になりがちで、
内部 ➡ 外部、外部 ➡ 内部、内部 ➡ 内部の連絡係的な立ち位置に立たされます。
なので、終わりのない調整業務にかなり疲弊してしまう人が多いです。
まとめ
購買・調達部門の噂についてのウソ・ホントをまとめました。
購買の噂 ウソ/ホントまとめ
- 購買・調達=激務は割とホント
- 購買・調達=ブラックは半分ホントで半分ウソ
- 購買は納期のプレッシャーが大変
- 購買は価格交渉が大変
- 購買は調整業務が大変
購買・調達部門への転職・就職に興味のある方は是非参考にしてみてください。
以上です、ご覧いただきありがとうございました。